2020年1月12日 (仮訳)イベリア半島産のフウセンタケ属Firmiores節のテラモニオイドの新種、Cortinarius uxorum Garrido-Benavent, I., Ballarà J. & Mahiques, R. 2019. Cortinarius uxorum, a new telamonioid species in Cortinarius sect. Firmiores from the Iberian Peninsula. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.403.3.3 [Accessed January 12, 2020] 【R3-06948】2020/1/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペイン、カタルーニャ州で採集された菌を検討し、Cortinarius uxorumとして新種記載した。 本種は子実体および担子胞子の形態と分子系統解析の結果に基づき、Telamonia亜属Firmiores節に含まれた。 本種は子実体が中型~大型、銀白色の被膜の名残を傘縁部に豊富に伴い、柄上部に輪状の縞模様があることなどで特徴づけられた。 Spain, Catalunya, Lleida, Cerdanya, Riu, Serrat de les Esposes (新種) Cortinarius uxorum J. Ballarà, R. Mahiques & I. Garrido-Benavent 語源…妻の(現地で”El Serrat de les Esposes”とよばれる場所で採集されたことから[Esposesは妻たちの意]) 【よく似た種との区別】 Cortinarius turgidus 子実体が淡色 子実体表面が平滑 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりモミ属、マツ属ではなくブナ属、コナラ属、カバノキ属などの樹下に生じる 本種より子実体の形状が細長い 本種ほど被膜の名残が豊富でない 本種と異なり柄がしばしば膨大する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius armeniacus 針葉樹林に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体の形状が細い 本種と異なり傘が杏色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius abiegnus 針葉樹林に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体の形状が細い 本種と異なり傘が杏色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius turgidoides 針葉樹林に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が黄褐色 本種と異なり傘にドーム状の中丘を有する 本種より担子胞子の幅が狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius quarciticus 針葉樹林に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯銀色ではなく帯褐ベージュ色 本種と異なり傘表面が平滑であることはなく、いくぶんビロード状かつ放射状繊維紋を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius malachius 針葉樹林に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯銀色ではなく帯褐ベージュ色 本種と異なり傘表面が平滑であることはなく、いくぶんビロード状かつ放射状繊維紋を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius privignofulvus 針葉樹林に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘の直径が小さい 本種より担子胞子が短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius alboviolaceus(ウスフジフウセンタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり針葉樹林ではなくオーク林などに生息する 本種と異なり傘が主に帯紫色、帯青色、帯灰色 本種より傘表面に粘性を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius millaresensis スペインに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が濃い帯褐色 本種と異なり被膜の名残が豊富ではなく乏しい 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius biformis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種より子実体が全体的に濃色 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius bivelus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりモミ属、マツ属ではなくカバノキ属などの樹下に生じる 本種より子実体が濃色 本種と異なり傘が帯橙色~さび褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius canabarba 本種と異なり子実体が帯紫色である 本種と異なり傘表面に被膜の名残がパッチ状をなす 本種と異なり被膜の名残が銀白色ではなく帯灰褐色である Cortinarius suberi ヨーロッパに分布する 針葉樹林に発生する 子実体のサイズが類似している 被膜の名残が豊富である 被膜の名残が銀白色 柄表面に被膜の名残が輪をなす 子実体に僅かに酸っぱい臭いがある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より肉が暗色 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種より担子胞子の装飾が粗い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される